2018年1月29日
約3割の親が「子どもよりスマホ使いこなせていない」MMD研究所調べ
モバイル専門マーケティングリサーチ機関のMMD研究所は、「親と高校生のスマートフォン利用に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。
この調査は、中高生の子どもにまだ携帯電話を持たせていない親1003人と、スマートフォンを所有している高校生1040人を対象に、1月12日~18日にインターネットで実施した。
それによると、親に、いつ頃から子どもにスマートフォンを持たせても良いと思うかの問いには「高校1年生」と回答した親が66.9%と最も多かった。
その理由は、「クラブ活動など学校の活動で遅くに帰るようになるから」36.2%。次いで「子どもが学校に入学するから」34.4%、「周りの子どもがスマホを持つようになったため」27.4%となった。
スマートフォンを持たせることが「とても心配」と回答した親は16.0%。「やや心配」の48.9%と合わせると64.9%の親が「スマホを持たせることに対して心配」と回答した。
また、世間一般の子ども(中高生)と比べて、自分がスマートフォンを使いこなしていると思うかの問いには「あまり使いこなせていない」親が22.3%。「まったく使いこなせていない」の11.3%と合わせると33.6%の親が「世間一般の子どもと比べて、スマホを使いこなせていないと」と答えた。
子どもにスマートフォンを持たせる際、トラブル回避のために行いたいことは「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用したい」が37.0%と最も多く、次いで「無料のセキュリティアプリをダウンロードしたい」34.7%、「アプリ購入のパスワードは自分(親)が管理したい」33.4%だった。
次に、高校生に、速度制限がかからないように外出中スマートフォン利用(動画視聴、ゲーム、音楽など)を我慢、節約することがあるかの質問には「普段から我慢、節約をしている」が35.2%、「時々、我慢、節約をしている」が36.1%で、合わせて71.3%がデータ容量を節約していた。
スマートフォンを利用する上で、マナーや危険な目に合わないように普段から「かなり気を付けている」は21.3%。「ある程度気を付けている」53.5%と合わせて74.7%が「気を付けている」。具体的には「SNSやメールで怪しいリンクは開かないようにしている」が 63.3%と最も多く、「SNS 上で顔出しや、個人情報(本名など)を明かさないようにしている」が 49.9%。SNS関連で気を付けている項目が上位だった。
親と比べてスマートフォンを「かなり使いこなしていると思う」と答えた高校生は51.2%。「ある程度使いこなしていると思う」の37.6%と合わせて88.8%が「親よりもスマホを使いこなしていると思う」と回答した。
親のスマートフォンの使い方で「特に気になることはない」との回答が約半数だった一方で、気になる項目として「親が会話中にスマホを触っていて、自分の話を聞いていない」14.8%、「親がスマホの使い方を何度も聞いてくる」10.1%、「親にスマホの使い方を注意されるが親も同じことをやっている」9.7%が挙げられている。
日常生活を送る上でのスマートフォンの必要度を最大10(0:まったく必要ではない~10:かなり必要)として尋ねたところ「10」の回答が31.7%と最も多く、次いで「8」が18.0%、「7」が13.8%だった。
関連URL
最新ニュース
- Z会、2021年度東大・京大前期試験の科目別入試分析を26日夜から公開(2021年2月26日)
- 高校のICT活用実態調査 9割以上が「以前よりICTの必要性を認識」と回答 =旺文社調べ=(2021年2月26日)
- 京都市、全市立学校で授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」を導入(2021年2月26日)
- 学力低下の対策として「学習系アプリ」「YouTube」が上位に =テラコヤプラス調べ=(2021年2月26日)
- 保育ICTコドモン、石川県津幡町が自治体初の給食管理機能を導入(2021年2月26日)
- ナビット、「学校データベース」の2021年度版の改訂が完了 小学校は1499校減(2021年2月26日)
- 「秘書検定 (2級・3級)」がCBT方式試験で全国47都道府県随時受験が可能に(2021年2月26日)
- 日本の子どもの約3割は「なりたい職業がない・決まっていない」 =スプリックス基礎学力研究所調べ=(2021年2月26日)
- インタースペース、「小・中学生の塾通い」に関する実態調査の結果を発表(2021年2月26日)
- ICT CONNECT 21、「オンライン授業事例紹介セミナー」の収録を公開(2021年2月26日)