2018年10月18日
GPS端末持たせても、小学生の親の64.9%は「位置確認しない」
「オレンジページくらし予報」は17日、国内在住の小・中高生の母親を対象に実施した「子どものしつけ・安全」についての調査結果をまとめ発表した。
それによると、「自分が子どものころとは子どもの環境(安全面)が違う」と感じている親が全体の9割以上もいた。
防犯カメラや携帯電話が普及し、地域の防犯活動も行われている現在だが、「子どもの環境は安全だと感じるか?」との質問には、「あまり感じない」「感じない」の合計が37.2%、「どちらともいえない」が最多の47.4%だった。
「子どものしつけ、態度について、当てはまるものはあるか?」との質問には、62.5%が「いろいろと子どもに注意をするほうだ」と回答しているが、同時に37.2%が「自分の子育てスタイルで大丈夫なのか、不安になる」と答えている。
「あなたと、他のママたちでは“子どもの安全や外出のルールが違う”と感じることはあるか?」の質問には、68.7%の親が「ある(ある16.4%+たまにある52.3%)」と回答。
また、小学生の約30%、中学生の約60%、高校生では90%以上が何らかの端末を持っているが、GPSがついている端末を「持たせてよかった点」は、小学生・中高生の親ともども約8割以上が「子どもから親に(親から子どもに)連絡が取れる」ことと回答。
ところが、子どもに小型GPS端末、携帯電話、スマートフォンを持たせている親に、起こりうるいくつかのトラブルを選んでもらったところ、小学生の親では「携帯電話にかけても子どもが出なかった」61.4%が最多。中高生の親の最多は「ゲームやSNSなどをしすぎる」。
「GPS機能を利用して、子どもがどこにいるか確認しているか?」の問いに、小学生の親の64.9%は「確認していない」(「確認はしていない」56.1%+「以前は確認していたが、今はしていない」8.8%)と回答。
中高生の親の88.7%も、「確認していない」(「確認はしていない83.4%」+「以前は確認していたが、今はしていない」5.3%)と答えている。
「思春期の子どもとの距離感、接し方に悩むことはあるか?」には、「ある」が78.0%(「頻繁にある」12.9%+「ときどきある」29.7%+「たまにある」35.4%)だった。
また、「子どもの行動を監視・束縛しすぎることなく『ひっそりと見守りたい』と感じるか?」との問いには、70.9%の親が「感じる」(「感じる」27.9%+「やや感じる」43.0%)と回答。
現在行われている鉄道会社の交通系ICカードを使った子どもの見守りサービスについては、「知っていた」と答えたのは21.4%に過ぎなかった。
「今後、外出する子どもの安全を守るなら、どのような方法をとりたいか?」との質問では、「塾の到着・退室や、駅での乗り降りのお知らせメール」という回答に、小学生から中高生の親の約半数の支持が寄せられた。
この調査は、「オレンジページメンバーズ」で国内在住の小・中高生の母親(有効回答数323人)を対象に、8月9日〜13日にかけてインターネットで実施した。
関連URL
最新ニュース
- AI型教材「キュビナ」、久喜市の教育ダッシュボードへ学習データを連携(2025年1月15日)
- 日本発「10代のデジタルエチケット」プログラム、スウェーデン公立高が導入(2025年1月15日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が埼玉県白岡市で提供開始(2025年1月15日)
- 「教育・学習アプリ」、起動回数は1日平均2.5回 =フラー調べ=(2025年1月15日)
- 岡山大学、「次世代AIと医学の可能性シンポジウム」28日開催(2025年1月15日)
- 兵庫県立大学、高校生&保護者向けのスペシャルコンテンツを公開(2025年1月15日)
- 近畿大学、findの落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」を導入(2025年1月15日)
- セガと筑波大学、「MDA人材育成戦略パートナーシップ協定」を締結(2025年1月15日)
- Hakuhodo DY ONE、「ゼロワングランドスラム2024」日本一の小学生プログラマー決定(2025年1月15日)
- NIJIN、中学教師向けオンラインセミナー「世界を変える教育とは」24日開催(2025年1月15日)