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2019年4月11日

音声感情解析AI開発のEmpath、スプツニ子!氏をアーティストに任命

音声感情解析AIを開発するEmpathは10日、アーティストで東京藝術大学デザイン科准教授のスプツニ子!氏が、同社のアーティストとして就任すると発表した。

左からEmpath CEO下地貴明氏、スプツニ子!氏、Empath CSO山崎はずむ氏

左からEmpath CEO下地貴明氏、スプツニ子!氏、Empath CSO山崎はずむ氏

スプツニ子!氏は今後、アーティストとして同社の感情解析AIの倫理的あり方を構築していく。

一方、同社は、スプツニ子!氏のバック・グラウンドであるスペキュラティブ・デザインを参照枠とすることで、自らのテクノロジーが引き起こし得るディストピア的未来の可能性にも注意を払いながら、より人道的なテクノロジーの在り方を共に考察していく。

また、同社は、「自らのテクノロジーの倫理性を見つめる取組み」の一環として、Design Academyのスプツニ子!氏のワークショップ「スペキュラティブ・デザイン-AIと感情の未来を考える」に、同社共同創業者・CSO(最高戦略責任者)の山崎はずむ氏がゲスト講師として参加する。

今回のワークショップでは、参加者に同社の感情解析技術からさまざまな未来をスペキュラティブ・デザインとして提起してもらうことで、営利企業としての倫理性という問題を公の議論に開いていく。

今後も同社は、スプツニ子!氏のアーティストとしての知見に依拠しながら、倫理面からテクノロジーを再考し、理念である「共感(Empathy)」を軸にしたコミュニケーションの実現を目指していくという。

スプツニ子!氏は、VOGUE JAPANウーマン・オブ・ザ・イヤー2013受賞。2016年第11回「ロレアル‐ユネスコ女性科学者日本特別賞」受賞。2017年世界経済フォーラムの選ぶ若手リーダー代表「ヤング・グローバル・リーダー」に選出。2019年にTEDフェローに選出され、TED2019に登壇。著書に「はみだす力」。

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