2019年10月4日
医学部受験希望者が困っているのは睡眠不足 =アクト調査=
MD医学部専門予備校を運営するアクトは、現在医学部受験を目指している人と医学部受験をしたことがある人を対象に、医学部受験の学習に関する実態調査を行い、3日その結果を発表した。
まず、「なぜ医学部を受験する(した)のですか?」と質問したところ、「医師として人の役に立つ仕事がしたいから」(44.4%)という意見が最も多く、次いで「医療技術に興味があるから」(26.6%)、「実家がクリニックを経営しているから」(20.8%)、「親が医者だから」(6.2%)と続く。
困っている人を助けたいという強い思いや、純粋に医療分野に興味がある一方で、医師への道の選択は家庭環境の影響も大きいことがわかった。医師として多くの人を救ってきた父母の姿を間近で見ていたことで、憧れの気持ちを抱く若者も多いようだ。
次に、「受験勉強をする中で困ったことはありますか?」と質問したところ、「十分な睡眠時間がとれない」(33.3%)という回答が、「自分に合う勉強法がわからない」(30.0%)を僅差で上回り、最も多い結果となった。そして、「ついついサボってしまう」(21.0%)、「なかなか判定結果があがらない」(14.0%)と続く。
自分にとって最も効率的な勉強法がわからなければ、集中力の維持も難しい。たとえ寝る間を惜しんで勉強しても、それが合わない勉強法ではなかなか頭に入らず、結果も出ないという悪循環に陥っているのかもしれないという。
では、医学部受験生は毎日どの程度睡眠時間が取れているのか。「平均睡眠時間を教えてください」と質問したところ、「6時間以上7時間未満」(27.7%)という回答が最も多く、次いで「5時間以上6時間未満」(24.4%)、「7時間以上8時間未満」(19.7%)、「4時間以上5時間未満」(13.5%)、「8時間以上」(7.8%)、「3時間以上4時間未満」(5.0%)、「3時間未満」(1.9%)と続いた。
総務省統計局が2016年に行った調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間42分という調査結果が出ており、6時間以上8時間未満の睡眠が推奨されているという。しかし、上記の調査で6時間以上8時間未満の睡眠時間を確保できている方は半数以下しかおらず、やはり倍率の高い医学部受験を突破するために、睡眠時間を削って勉強している方が多いことがわかった。
□調査概要 : 医学部受験の学習に関する実態調査
【調査期間】2019年9月14日(土)~9月18日(水)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1031人
【調査対象】医学部受験を目指している人・医学部受験をしたことがある人
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
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