2020年5月21日
桐蔭学園中等教育学校、生徒が企画したオンラインレクで自宅学習中の生徒に活気
桐蔭学園中等教育学校は19日、緊急事態宣言の発出と延長により長期間にわたって生徒が登校できない状況が続いてい中、中等教育学校4年生の有志がオンラインでできるレクリエーションを企画、学年の生徒全員が参加し、盛り上がったと発表した。
同校では3月2日から休校となり、その後、緊急事態宣言の発出・延長により、5月いっぱいまで1学期の時間割に基づいたオンライン授業を進め、今に至っている。
長期間に亘って登校できない状況が続き、生徒たちの中にともすれば「閉塞感」のようなものが漂う中で、中等教育学校4年の生徒会を中心とした有志生徒20人から「学年全生徒(145人)が楽しむことができるようなオンラインレクリエーションを企画し、自分たちで運営したい」との申し出があったという。
オンライン授業後の放課後を中心にテレビ会議システムを利用して複数回のミーティングを重ね、アメリカ発祥の言葉遊び系レクリエーションゲーム”Scattergories(スキャテゴリー)”を、ロイロノート(ICTを活用した授業を支援するアプリ)を用いて実施することに決まったという。
”Scattergories”は、進行役から出題されるお題に対して短時間(今回は2分)で回答しなければならず、かつ、他のクラスメイトの回答とできるだけ重ならないようなものを答えるというもの。最も回答が重ならなかった人がポイントを獲得できる。お題の選定や当日の進行の準備など、一連のやり取りは全てオンラインで実施。直接顔を合わせることは一度もなかったという。
オンラインレクリエーションは16日の4時限目に実施され、実際にゲームで出題されたお題は「aから始まる3文字の英単語」「は(ば・ぱも可)から始まる今まで行われたことがあるオリンピック競技」「日本にある世界遺産を一つ」など5題。
進行役の生徒からロイロノートを通じて次々に送られてくるメッセージは実況中継形式で分かりやすく、自宅から参加した学年の生徒たちはオンラインで大変盛り上がった。
オンラインレクリエーションという試みは生徒にとっても教員にとっても初めての試みだったが、参加した生徒からは「ストレスが溜まっているこの時期にほっこりする時間を過ごせた」「普段とは異なる形でのレクリエーションだったが、オンラインという環境を生かしていて面白かった」など、大変好評だったという。
企画した生徒の雲田開晴君(中等教育学校4年)は、「初のオンラインのレクで、不安な部分も多く、調整が大変だったが、学年の多くの人は楽しかったと書いてくれたのがとても嬉しく、うまくいった時の達成感は凄かった」とコメント。
運営生徒を見守ってきた平田光太郎教諭は、「今回の活動の目的は、少しでも学年やHR(ホームルーム)生徒と『つながる』こと。桐蔭には行事に大変熱心で一生懸命やってくれる生徒がたくさんいる。今回もそうした生徒たちが期待以上の盛り上がりを学年やHRに提供してくれた。初めての経験だからこそ不安も大きく、オンラインならでは問題が起きることを想定しながら何度もテレビ会議を重ねたが、まさにその会議こそが『学校』ならでは熱気だった。次の企画も大いに頑張って欲しい」と語った。
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