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2021年4月30日

イマクリエイト、京大医学部監修で新型コロナワクチンの注射用VRシミュレーターを開発

イマクリエイトは27日、京都大学大学院医学研究科監修の下、医療従事者向けのVR注射シミュレーターを開発したことを発表した。今後、全国の医療機関に提供していく予定だという。

新型コロナワクチンの接種が開始されたが、接種の担い手確保が喫緊の社会課題。普段の現場では注射を行わない医療関係者、一度現場を離れられた人も、さらには特例に基づき歯科医も患者への注射を行う可能性があり、事前研修が重要に。慣れない作業から来る不安の解消、現場での混乱を未然に防ぎ、ワクチン接種を1日でも早く進めるために、今回の開発と提供に至ったという。

シミュレーターでは、新型コロナワクチンに代表される筋肉注射の手順を、VR内に表示されるお手本に沿って行うだけで感覚的に覚え、身に着けることができるため、座学や資料を利用して行う学習よりも、手順の間違いや漏れを防止できる等、より高い学習効果が期待される。

「ナップ」は、これまで画像や動画など2Dとしてしか見ることができなかった様々な”動き”を、3Dモデルを活用することでバーチャル上に立体的に再現し可視化する、同社独自のバーチャル技術。

現在の情報伝達の手段は「聞く」、「読む」、「見る」などが中心で、「伝える」ことが主であるために実体験を伴わせることはできなかった。しかし、「ナップ」を活用すれば、バーチャル空間上に「入る」ことで、「伝える」と「体験する」を両立した情報伝達が可能になる。これによって、例えば、「動きをあらかじめデータ化しておくことで、その動きをお手本としてトレーニングをする」「動きを見ながらのマンツーマン指導を遠隔で行う」「自らの動きをリアルタイムで確認しながら練習する」「技術を動きとしてデータ化し、後世に残す」といった様々な活用が期待できる。

どの医療従事者も短い時間で同様の手当を行える手助けとなるよう、今後全国の市区町村が運営する新型コロナワクチンの接種会場や医療機関への導入を目指す。

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京都大学大学院医学研究科 医学教育・国際化推進センター

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