2021年6月1日
ボタンひとつで相互に学び合う環境が作れ、生徒主体の授業を実現/箕面自由学園高校 スクールタクト 導入事例
箕面自由学園高等学校(大阪府)スクールタクト 導入事例
ボタンひとつで相互に学び合う環境が作れ、生徒主体の授業を実現
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大阪府豊中市にある私立高校 箕面自由学園高等学校の新庄秀臣先生(情報部副部長・担当科目:英語)とマキシム・ブラッド先生(担当科目:英語)に、2019年度より導入いただいたスクールタクトの利活用状況について伺いました。
※箕面自由学園高等学校でご利用いただいているサービスの名称はClassiNOTEです。ClassiNOTEは、Classiユーザー用に提供しているスクールタクトの別名称です。システム上の違いはありません。
課題の一括配布でペーパーレスを実現、授業準備も楽に
―導入以前はどのような課題感をお持ちでしたか。
マキシム:本校は生徒数が多く、私が担当している英会話クラスは15クラスあります。英会話にはテキストがないためプリントを作っており、以前はそれを印刷するだけでも大変でした。
それが、スクールタクトで課題を作成し一括配布できるようになったので非常に楽です。忙しい時は授業5分前まで準備していても、教室に入ってピッと送れるんです。授業中に参考資料を配信することもあります。
生徒の様子をリアルタイムに把握し、授業を展開できる
―授業準備の時間が削減できたのですね。新庄先生は導入前どんな課題感を持っていましたか。
新庄:以前から生徒同士の学び合いが必要だと感じていましたが、学びをどのように「共有」するかが課題でした。
例えば、ある問題に対する生徒の回答を、板書や発表などで共有するとします。その回答が不正解だった場合、間違いやすいポイントを解説することができますよね。ところが、発表した生徒があっさり正解してしまうとそのチャンスがなくなってしまいます。教員が予想もしない回答も大きな学びになる可能性があります。導入前の学習環境ではその点を偶然に頼るしかなく、生徒たちの学びの可能性を狭めてしまっていると感じていました。
―導入後はその点はどう変化しましたか。
新庄:生徒の回答状況をリアルタイムで確認できる回答一覧機能を活用しています。教員が発問する際には「こんな間違いがあるから気をつけてほしい」という意図があるものです。前もって生徒たちの回答一覧からそのようなエラーを見つけ、解説の際にピックアップすることができるようになりました。
一斉授業でも簡単にクラス全員の考えを共有でき、相互に学び合える環境に
―初めてスクールタクトを知った時から今のような活用イメージをされていたのでしょうか。
新庄:初めてスクールタクトを知った時に、クラス全員の回答を瞬時に一覧で把握できるのを見て、授業での活用シーンが次々に思い浮かびました。「こんな時代が来たのか」と震えました。今ではスクールタクトは私にとってなくてはならないものになり、ほぼ全ての授業で活用しています。
マキシム:私が最初に感じたのは、ボタンひとつで生徒の回答をピックアップし、その場でフィードバックすることができるので、生徒は自分の回答が紹介されるのが楽しみになるのではないかということです。また共同閲覧モードにしてお互いの取り組み状況を見えるようにすることで、各自が紙で課題に取り組んでいた時と比べ「一人じゃない」という感覚を持てるのではないかと考えました。英会話はコミュニケーションなので、その点でも絶対使いたいと思ったことを覚えています。
―毎回の授業で活用いただくようになった理由は何でしょうか。
マキシム:一番は紙を使わないで済むということです。地球にやさしいですからね。
もちろんそれだけではなく、300人分の生徒のノートを持って帰らなくてもiPad一台あればどこでも採点ができる点も大きいです。生徒の状況がリアルタイムで反映されるので、困っていそうな生徒には直接アドバイスもできます。それができるのはスクールタクトだけです。
―その他、導入してよかった点を教えてください。
新庄:紙との比較でいうと、紙の課題は提出すると生徒の手元に残すことはできませんが、スクールタクトだと提出後もいつでも参照できるところが良いと感じます。
また全く別の観点ですが、スクールタクトの営業担当者から色々な情報を共有してもらえる距離の近さや、私たち教員の要望を聞いて機能改善につなげてもらえる点もありがたいです。
マキシム:スクールタクトはブラウザで動くため、ブラウザの設定を英語にするとスクールタクトも英語表記になります。私たち外国人教員にとって非常に助かるポイントです。
先生主体ではなく、生徒主体となる授業展開を実現
―では、実際に授業でどのように使っているか教えてください。
新庄:手を替え品を替えさまざまな使い方を試していますが、ある単元についてのまとめノートをつくる課題を例にお話しします。
考査に向けて、例えば助動詞(can, will, must, may, shouldなど)を担当分けし各自まとめノートを作成します。共同閲覧モードでお互いのノートを見て、「いいねボタン」で良いと思うノートに投票してもらい、評価が高いノートをKeynoteに集め、クラスの「最強の助動詞ノート」としてスクールタクトで共有しています。学習した大切なポイントを生徒たち同士で共有することができれば、教員が伝えるよりもよほど効果的ではないかと考えています。
※こちらの実践事例で詳しくご覧いただけます。
―生徒さん同士で「最強のノート」を作るんですね。スクールタクト導入前後で先生の授業スタイルに変化はありましたか。
新庄:私が話す時間をできる限り少なくし、生徒たちの活動が主となる授業を展開できるようになりました。
板書の時間を削減するためにKeynoteで作った資料をスクールタクトで配布、講義部分ではそれを電子黒板に映しながら説明し、生徒はスクールタクトで各自のキャンバスに書き込むというやり方で、私が話す時間をなるべく短縮しています。先ほどの例もそうですが、高校で初めて触れる内容以外は、生徒たちが主体となって学習する形を採っています。
マキシム:私の場合は、生徒の書き込みがリアルタイムに反映され、生徒の状況を確認するためにかかっていた時間が削減できるようになりました。それにより、45分の授業時間の中でやりたかったことをより多く取り入れられるようになりました。
宿題に責任を持ち、授業にも積極的に参加するように
―生徒さんに変化はありましたか。
マキシム:生徒たちが取り組んだ宿題を、授業では共同閲覧モードで全員が見られるようにしています。宿題をやっていない生徒がいるとキャンバスが白紙なので一目でわかります。高校生なので特にそれを咎めることはしませんが、それでも生徒たちは自ら「宿題をする」ことに責任を持つようになりました。
それだけではありません。自分が取り組んだ課題をクラスで発表するのは生徒にとって気持ちの良いことだと思います。手を挙げるなどの授業への参加度合いが評価につながることを伝えていることもあり、授業にも積極的になったと感じます。
―今後、スクールタクトを使ってやってみたいことはありますか。
新庄:コロナ禍を経て、いつでもどこでも学校のようなクオリティで学ぶことができる環境を作りたいと考えるようになりました。生徒や先生の繋がりがあり、学びの場があるのが学校の良さです。スクールタクトやビデオ会議システムがあれば、学校で学ぶのと近いことがどこでも実現できると考えています。スクールタクトはその可能性を示してくれるサービスです。
箕面自由学園高等学校について
箕面自由学園高等学校は、大阪府豊中市にある私立高校です。緑豊かな敷地で幼稚園から高校までの児童生徒が学び、高校には1800人の生徒が在籍しています。「豊かな自然環境を基盤に、体験と実践をとおして、伸び伸びと個性を発揮できる、教養高い社会人を育成する」をいう建学の精神のもと、「極めて上質な普通の学校」を目指しています。
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