2021年8月24日
京都芸術大学、通信教育課程にAI型チャットボット「BEDORE Conversation」を導入
京都芸術大学は23日、同大通信教育課程に、BEDORE社の深層学習と自然言語処理 (NLP) を活用した自動対話エンジン「BEDORE(べドア) Conversation」を、9月から導入・運用すると発表した。
同課程では、「BEDORE」導入にあたって、入学検討者向けのWebサイトと学生専用サイトにチャットボットを設置。
通信教育課程イラストレーションコース客員教授ア・メリカ氏による親しみやすいキャラクターをアイコンにするなど、多くの人が利用できるインターフェース設計にする予定。
9月から先行して開始する入学検討者向けのサービスでは、2020年度と比較して、問い合わせ対応業務の2~3割、12月に開始を予定している在学生向けのサービスでは、1~2割の削減を見込んでおり、通信教育部全体での大幅な業務効率化を見込んでいる。
問い合わせ対応業務では、定型的な内容をチャットボットが回答することで、業務の平準化が図られ、担当職員は複雑な質問や個別の学習支援など、より細やかなサポートが必要となる非定型の問い合わせに対応する時間を確保できる。
1万人以上の学生が在籍している同大通信教育課程では、学生専用サイトのフォームを通じて年間約3万8000件、電話窓口を通じて日に約30件~100件の問い合わせがあり、内容に応じて、各担当職員が個別に対応していた。
また、2021年度の出願者は4540人(前年比250.4%)と前年度から大幅に増加しており、日々の問い合わせ数も学生数の増加に伴い増加。業務負荷が高まり、事務局では業務分掌の見直しや職員の増員などが発生していた。
今回の「BEDORE」(AIチャットボット)導入で、オンライン上の学習支援が更に強化されるとともに、職員の業務負荷低減・業務生産性の向上も実現。今後は、チャットボットを通じて24時間365日問い合わせへの対応ができるようになる。
同大通信教育課程は1998年開設。会社員、主婦、定年後の人など、あらゆる立場や職業の人々が、北海道から沖縄、海外からも集う、日本で初めての4年制の通信制芸術大学。4学科15コース(芸術教養学科、芸術学科、美術科、デザイン科)に1万619人が在籍。
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