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2025年6月18日

大企業のeラーニング担当者の約8割「形だけの受講」が「40%以上発生している」 =イー・コミュニケーションズ調べ=

イー・コミュニケーションズは17日、従業員1000人以上の大企業に勤めるeラーニング担当者111人を対象に実施した、「eラーニング担当者の本音調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「経営層や上司から『eラーニングの効果』について説明を求められることがあるか」と質問したところ、「頻繁にある」が26.1%、「たまにある」が59.5%という回答だった。「ほとんどない」は10.8%、「全くない」は3.6%。

「上層部から求められる『eラーニングの効果』」について聞いたところ、「業務への活用度」が58.9%、「テストの正答率」が56.8%、「受講率や修了率」が51.6%だった。以下、
「研修内容の理解度」35.8%、「従業員満足度」35.8%、「行動変容の有無」22.1%、「投資対効果(ROI)」18.9%、「離職率への影響」18.9%などが続いた。

また、「上層部から『eラーニングの効果』について質問された際に、説明に困った経験はあるか」と質問したところ、「ある」が91.6%で圧倒的に多く、「ない」は8.4%だった。

「eラーニングを実施する際、社員の中で『形だけの受講』(内容を理解せず、単に修了のためだけに受講する行為)が発生していると感じる割合はどの程度か」と聞いたところ、「80%以上」10.8%、「60%~79%」32.5%、「40%~59%」32.4%などの回答が寄せられ、大企業のeラーニング担当者の約8割が、「形だけの受講」が「40%以上発生している」と実感していることが分かった。

「『形だけの受講』が発生する主な原因」については、「学習内容への関心の低さ」が65.1%、「業務の忙しさ」が45.3%、「研修の必要性の理解不足」が34.9%で、以下、「学習内容の難しさ」34.0%、「動機付けの欠如」29.2%、「監視・確認の仕組みの不足」22.6%、「実務との関連性の低さ」17.0%などが続いた。

「社員が流し見などの『形だけの受講』ではなく、しっかりとeラーニングを受講しているか確認しているか」と質問したところ、「積極的に確認している」が29.7%、「ある程度確認している」が48.7%、「最低限の確認をしている」が12.6%という回答だった。

では、「どのような方法でeラーニングの受講状況を確認しているのか」を尋ねたところ、「レポート提出」63.4%、「テストの実施」53.5%、「グループディスカッション」38.6%、
「動画の視聴時間の確認」36.6%、「テストの正答率の確認」33.7%、「受講後のアンケート」26.7%などが挙げられた。

また、「『形だけの受講』をなくすために、どのような対策が最も有効だと思うか」と質問したところ、「研修内容に関連した確認テストの実施」が24.6%、「Webカメラやスマホカメラによるリモート監視」が21.7%、「レポート課題や実務活用課題の提出」が21.7%という回答になった。

このほか、「しっかりとした人事制度を確立し従業員のモチベーションを上げる事が必須である」や「抜き打ち試験の実施」など24の自由回答も寄せられた。

この調査は、従業員1000人以上の大企業に勤めるeラーニング担当者111人を対象に、5月19・20日に、インターネットで実施した。

調査結果詳細のダウンロード

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イー・コミュニケーションズ

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