2026年5月26日
企業のAI導入率、「大企業」64.7%、「中小企業」23.7%と企業規模で約2.7倍の差=ラグザス調べ=
ラグザスは25日、企業におけるAIツール・AI機能の業務活用実態を把握するため、全国のビジネスパーソン3000人を対象に実施した、「企業規模および勤務地別のAI活用状況に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、今回の調査で最も際立ったのは、企業規模による「AI導入格差」。AIツール・AI機能を「積極的に活用している」「一部で活用している」「試験的・実験的に使用している」と回答した割合をAI導入率として見ると、従業員5001人以上の大企業では64.7%に達した一方、従業員1〜300人の中小企業では23.7%にとどまり、実に約2.7倍の差があった。
特に大企業では、「導入されており、積極的に活用している(複数部署・業務で活用)」が34.9%と、AIが一部の試験的な取り組みにとどまらず、複数部署や複数業務で本格的に活用され始めているのが伺える。
一方、中小企業ではAI導入率が23.7%にとどまり、大企業と比べてAI活用が十分に進んでいない状況が見られた。AIを活用している企業でも、一部の部署や用途に限られているケース、または試験的・実験的な利用段階のケースが多く、本格的な業務実装には至っていない企業も少なくないと考えられる。
企業規模が大きいほど、AI導入に必要な人材・予算・社内体制を整えやすく、業務への実装も進みやすい傾向があると考えられ、一方で、中小企業ではAI活用の必要性を感じていても、具体的な導入方法や活用領域を定めきれず、本格導入にまで至っていない企業も少なくない。
今回のアンケート結果から、AI活用はすでに大企業を中心に業務実装の段階に進みつつある一方、中小企業との間で導入状況に明確な差が生まれていることが明らかになった。
また、大企業では、AIツール・AI機能の活用が一部の部署や試験的な取り組みにとどまらず、より本格的な業務活用へと進み始めている様子が伺えた。従業員5001人以上の大企業では、「導入されており、積極的に活用している(複数部署・業務で活用)」が35.7%となり、複数の部署や業務領域においてAI活用が広がっていることが明らかになった。
その一方で、従業員1〜300人の中小企業では、「導入の予定はない・必要性を感じない」が59.0%と約6割を占めた。大企業でAIの業務実装が進む一方、中小企業ではAI導入そのものに踏み出していない企業が多く、AI活用に対する必要性の認識や導入体制に大きな差があるのが見て取れる。
今回のアンケート結果から、AI活用は企業規模で進展度合いが大きく異なることが示された。大企業では業務効率化や生産性向上を目的にAIを組織的に取り入れる動きが進む一方、中小企業では「何に使えるのか」「導入する必要があるのか」といった段階で足踏みしている企業も少なくないと思われる。

一方、地域別にAI活用状況を見ると、大都市圏でAI活用が先行している傾向が明らかになった。「導入されており、積極的に活用している(複数部署・業務で活用)」と回答した割合は、東京都・大阪府・名古屋市で24.1%で、その他の地方・地域の6.0%と比べて大きな差が見られた。
また、「導入されており、一部で活用している(特定部署・用途のみ)」についても、東京都・大阪府・名古屋市では19.3%、神奈川県・埼玉県・千葉県では19.0%、政令指定都市がある県では20.8%だった。その他の地方・地域は11.2%にとどまり、AI活用が都市部を中心に広がっている様子が伺える。
「導入の予定はない・必要性を感じない」と回答した割合は、その他の地方・地域で62.0%と最も高く、東京都・大阪府・名古屋市の35.5%を大きく上回った。大都市圏ではAIを業務に取り入れる動きが進みつつある一方、地方・地域ではAI導入の必要性を感じていない層が多く、地域によってAI活用への温度差が生じているのが分かる。
今回のアンケート結果から、AI活用の格差は企業規模だけでなく、勤務地・事業所の所在地によっても広がっていることが示された。今後、AI活用を全国的に浸透させていくためには、大都市圏で進む活用事例を地方・地域にも展開し、各地域の企業が自社業務に置き換えて導入を検討できるような情報提供や支援が重要になると考えられる。
この調査は、全国のビジネスパーソンを対象に、4月3~6日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は3000人。
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