2026年6月16日
都高情研、「令和8年度大学入学共通テスト『情報I』に対するコメント」公開
東京都高等学校情報教育研究会(都高情研)は13日、「令和8年度大学入学共通テスト『情報Ⅰ』に対するコメント」を公開した。
同会の専門委員会「情報Ⅰ大学入試検討委員会」がまとめたもので、令和8年1月に実施された大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の出題内容を分析・評価している。
コメントによると、令和8年度の「情報Ⅰ」受験者は30万5202人で、平均点は56.59点。前年度の69.26点から12点以上低下したが、同委員会は「昨年度が初年度に配慮したやや易しい内容であり、本年度の内容が本来的な難易度であって、決して過度に難しいものではない」と評価している。
また、「問題自体も工夫された良問が揃っており、今後の指導の在り方を振り返る良い材料になっている」としている。
大問ごとの分析では、第1問のユーザーインターフェースやデザインに関する出題について、「客観的に正解を求められるよう工夫されている」と評価。電子メールの仕組みやプロトコルを扱った問題については、「サーバの仕組みの理解を問う非常に質の高い良問」とした。
第2問では、住民情報システムのデジタル化や画像処理を題材に、情報システムの改善やデータ活用を考察させる問題を評価。一方で、一部の図表表現については分かりにくさも指摘した。
第3問のプログラミング問題については、「文系の生徒にも配慮された内容」とし、プログラマー育成ではなく「プログラミングを理解し、経験したことがあること」を重視する出題傾向が見られると分析した。
第4問では、オープンデータを活用した桜の開花予想をテーマに、回帰分析や箱ひげ図、散布図の読解を問う問題が出題された。同委員会は「しっかりとした解釈が求められる良問」と評価している。
総括では、「学習指導要領に基づいた共通教科情報科の特徴として、文理を問わず高校生全員に身につけさせたい内容が盛り込まれている」と指摘。そのうえで、「表面的な知識の再生ではなく、深い理解に基づいた実践的な知識を問う内容であり、普段の授業にしっかり取り組んでいる生徒が高得点を取れるテストになっている」と評価した。
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