2020年4月14日
7割の親が「子どもの自宅学習にデジタルを活用」 =イー・ラーニング研究所調べ=
イー・ラーニング研究所は13日、子どもがいる全国の20~50代の親111人を対象に実施した「自宅学習に関する意識調査アンケート」の結果をまとめ発表した。
この調査は、新型コロナウイルスによる「休校」で、自宅学習を余儀なくされている子どもたちの実態を把握するために実施。
それによると、「子どもの自宅学習でデジタルを活用しているか」との質問では、「はい」が70%、「いいえ」が30%で、デジタルを活用して自宅学習している子どもが多いことが分かった。
また、「どのように子どもの自宅学習を行っているか」との質問では、全体の半数以上が学校の教科書や問題集を活用しており、紙テキストとデジタル教材も同程度使用していた。
コロナウイルスによる休校処置が実施されている間、学校の内容に沿った学習を行えるよう、学校の教科書や問題集を優先的に活用していると考えられる。
さらに、「今後どのような自宅学習を取り入れたいか」と質問したところ、「通信教材(タブレット)」(71)が最も多く、次いで「オンライン学習」(62)、「スマホアプリ」(44)が続いた。
これからの5G時代や学校でのデジタル教材導入によるICT化の時流に合わせて、自宅学習でも、すでに持っており始めやすいデジタル教材に注目しているようだ。
「子どもの学習における不安は何か」との質問では、「自主的に取り組めるか」(79)が群を抜いて多く、次いで「継続できるか」(71)という回答も多く見られた。
自宅学習では、学校のように時間割や規則がないため、子どもたちの学習への姿勢や継続性に不安を感じていることが伺える。
「昨年に比べて自宅学習時間に変化はあったか」という質問では、「増えた」「やや増えた」が合わせて51%で、約半数が増えていると答えた。
コロナウイルスによる外出自粛や休校措置で、自宅で学習せざるを得ない状況なうえ、学習の遅れを防ぐためにも自宅学習を積極的に行っていると考えられる。
また、自宅学習で学ばせたい科目は、「英語」(93)が最も多かった。教育改革で新たに加わる科目で、関心度も高くなっているようだ。
「自宅学習でどのような学習機能を求めているか」という質問では、「授業配信などの動画機能」(74)が最も多かった。
自宅学習は、学校とは異なり、教師のような教育のプロから教えてもらうことが難しいため、授業の配信などの視覚的にも分かりやすい教育コンテンツを求める家庭が多いようだ。
この調査は、3月18日~4月3日にかけて、子どもがいる全国の20~50代の親・男女計111人を対象に、紙回答方式で実施した。
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