2025年5月20日
小学1・2年生の約8割がスマホ・タブレットを使用 =α世代ラボ調べ=
α世代の研究・情報発信を行うα世代ラボは19日、α世代とその親を対象に購買・消費傾向調査を実施した結果を公表した。

α世代とはZ世代の次に続く世代であり、おおよそ2010年~2024年ごろに生まれた小学1年生~中学3年生を指す。調査では、α世代を「リーダー型」と「フォロー型」の2タイプに分類している。

α世代は早い段階からデジタルデバイスに親しんでおり、リーダー型の方が親からデバイスを与えられている割合が多いことが分かった。また、年齢が上がるにつれて自分でデバイスを持つ割合が増加する傾向も見えてきた。

小学生のスマホ・タブレット使用率は全体では83%、そのうち小学1・2年生だけを見ても77%が使用しているという結果になった。

α世代が主に利用しているプラットフォームは、InstagramではなくYouTube、LINE、TikTokが中心。YouTubeはエンタメや学習目的で広く利用され、TikTokはトレンドをチェックしたり動画を投稿する場として人気が高い。

α世代の小遣いについては、リーダー型は親から自由に使えるお金を与えられている傾向が強く、自らの興味関心に基づき、本・参考書や推し活をするなど、好きの深掘りを積極的に行っている。一方、フォロー型は、お金の使い方に関して「友人との交際費」や「貯金」への意識が高い傾向が見られた。

α世代の「商品を欲しいと思うきっかけ」ランキングを見てみると、年齢が上がるにつれて自発的に情報を集める傾向が強まっており、高学年になるにつれて、情報源が友人のおすすめやSNSの口コミへとシフトしている。また、家族からのおすすめの影響は年齢に関係なく一定となっている。

また「商品・サービスを選ぶポイント」では、リーダー型はYouTubeやTikTokで流行をチェックし、SNS上のレビューを参考にすることで、より自分に合った商品を選択する傾向が見られる。フォロー型は、リーダー型の投稿や同世代インフルエンサーの発信を参考にしながら受動的にトレンドを追う一方で、一定の信頼をおいたリーダー型の情報を優先的に取り入れる傾向が見られる。
今回の調査の結果、自由に使えるお金やデバイスを持つリーダー型が、情報のハブとして機能していることが明らかになった。特に、同世代のインフルエンサーが発信したトレンドをいち早くキャッチし、自ら情報を発信することで、フォロー型へと波及する流れを生んでいる。したがって、企業がα世代向けに商品を普及させるには、たんなる広告展開だけでなく、リーダー型を意識した情報設計が鍵となると考えられる。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













