2025年7月24日
通信制高校、生徒ら84%以上が「入学してよかった」と回答=プレマシード調べ=
プレマシードは23日、通信制高校に現在通っている生徒958人と、かつて通っていた男女34人の計992人を対象に実施した、「通信制高校における入学前後の意識調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「通信制高校に入学してよかったか」と尋ねたところ、84.4%が「はい」と回答。「どちらでもない」は13.5%で、「いいえ」は2.1%だった。すべての割付で、80%以上が「はい」と回答しており、入学種別や学年に関係なく、ほとんどの人が通信制高校に入学してよかったと感じていることが分った。
回答者からは、「人との関わりが苦手だったが、今は人と話すのが好きになり、スタッフになれたりして楽しい」(17歳男性)、「自分に向き合う時間が圧倒的に増えて、自分を大切にできるようになった」(18歳女性)といった声が寄せられた。

「通信制高校に入る前の気持ち」を聞いたところ、「とても楽しみ」が14.1%、「やや楽しみ」が25.6%で、合計すると39.7%だった。一方、「とても不安」は15.2%、「やや不安」は26.8%で、こちらの合計は42.0%になった。
学年別では高校1年生、入学種別では新入学の「楽しみ(とても楽しみ+やや楽しみ)」の割合が45.0%と全体より高く、高校生活への期待感が表れている。

一方、「通信制高校へ入ったあと、不安に思ったこと」を聞いたところ、最も多かったのは「1人で学習を続けられるか」51.1%で、次いで「生活習慣が乱れないか、サボり癖がついてしまわないか」49.2%、「就職のときに不利にならないか」44.9%などが続いた。

逆に、「通信制高校へ入ったあと、安心したこと」を聞いたところ、最も多かったのは「先生が親身だった、友達が優しかった」44.5%で、以下、「指名されて発表することがない」38.8%、「必要な学習サポートが受けられる環境が整っていた」36.5%、「勉強内容が分かりやすかった」35.9%、「遅刻や欠席をしても責められない」35.9%などが続いた。

また、「通信制高校に入ったあと、それぞれの人との関わり方や活動がどう変わったか」を尋ねたところ、増えた割合が最も多いのは「学校外での活動」53.9%で、以下、「先生との関わり」46.2%、「その他の大人との関わり」40.8%、「親との関わり」40.3%が続いた。

「通信制高校へ入ったことで、コミュニケーションに変化はあったか」との質問には、42.0%が「コミュニケーションが多くなった」と回答。反対に「コミュニケーションが少なくなった」は20.6%だった。

「通信制高校に入って好きなこと、興味のあること、将来の夢はできたか」と尋ねたところ、最も多かったのは「できそうだが具体的には決まっていない」44.0%で、次いで「できた」32.8%、「できていない」23.3%と続いた。

また、「卒業後の進路として検討しているもの」を聞いたところ、最も多かったのは「国内の大学・短大へ進学」55.6%で、次いで「専門学校へ進学」34.0%、「就職」24.6%、「アルバイト」11.2%と続いた。

通信制高校へ入学する前後の「楽しかった」ことに関して質問したところ、最も多かったのは「通信制高校へ入った後の学校生活」69.8%で、次いで「通信制高校へ入った後の人間関係」57.3%、「通信制高校へ入った後の勉強」50.4%などが続いた。

最後に、「回答者の性格」について尋ねたところ、最も多かったのは「五感の敏感さ」63.5%で、次いで「集中力の持続性」62.2%、「喜怒哀楽の激しさ」60.0%などが続いた。一方で、「規則正しさ」54.2%、「粘り強さ」39.1%、「変化に対する順応の速さ」37.3%などは、「あまりあてはまらない+全くあてはまらない」性格として挙げられた。
この調査は、通信制高校に現在通っている生徒、またはかつて通っていた全国の男女を対象に、5月21日~6月18日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は、現在通っている生徒958人と、かつて通っていた34人の計992人。
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