2016年3月14日
オンライン英会話を活用した授業で「聞く」「話す」が向上 勇舞中の成果
北海道千歳市立勇舞中学校は、昨年から取り組んできた英語のトライアル授業の成果を発表した。オンライン英会話サービスを活用することで、聞き取りや話すことなど生徒の英語に対する意識が向上した。
トライアル授業では、NTTラーニングシステムズのテレビ会議型のオンライン英会話サービス「バーチャル英会話教室」を活用。生徒が遠隔地にいるネイティブスピーカーの英会話講師との会話やその準備を通し、読む、書く、聞く、話すという4技能を育成する課題解決型の学習を目指した。
2015年9月~2016年1月にかけて、同行の3年生5クラスの生徒約170人を対象に計5回実施。初回の実践では、講師の自己紹介や名前のつづりを聞き取ることを狙いに、3回目では、外国人にプレゼンテーションを行い、相手からの質問に答えるといった自己表現に取り組むなど、回を追うごとに内容を高度にしていった。
生徒向けの意識調査では、トライアル授業後に英語の聞き取りや話すこと、英語で会話することといった質問項目で向上が見られた。同校で英語を担当する大畑洋平教諭は、実践回数を追うごとに達成感が高まり学習意慾が向上したこと、英会話は自分にとって必要という自覚が生まれて生徒の態度が変わったことなどを報告している。
さらに、ピアソン・ジャパン協力のもと実施した会話力テストの実践前後比較では、全体として語彙聞き取り・構文・総合の観点で会話力向上が統計学的に認められる結果になった。
一方で、下位層では会話力の全般的な向上効果が確認されたが、上位層では有意差がなかったことから、授業の課題設定やグループ編成などで改善の余地があるとしている。
なお、今回のトライアル授業に協力したNTTラーニングシステムズは、オンライン英会話サービスを活用した英語授業の無料体験校(中学校)を、3月16日~4月30日にかけて募集する。
関連記事
<ICT活用レポ> オンライン英語学習サービスを活用したトライアル授業/勇舞中学校
関連URL
無料体験校の問合せ先
NTTラーニングシステムズ
nttedu@nttls.co.jp
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)
















