2014年4月21日
東京大学ほか/ICTを活用した特別支援教育の研究報告書を公開
東京大学先端科学技術研究センター、日本マイクロソフト、エデュアスは17日、学習に困難のある生徒をICTでサポートする「DO-IT School」プロジェクトの実証研究事例をまとめ、「DO-IT School」研究報告書としてWebサイトで公開した。
「DO-IT School」では、特別支援教育でのICT活用の可能性を探るために、2013年6月から2014年3月にかけて、「ディスレクシア プログラム」「OAK プログラム」のプログラムの実証研究を行った。
「ディスレクシア プログラム」は、学習障がいにより、紙のテストでは読むのに時間がかかったり、間違えて読んだりしてしまうといった困難がある生徒が対象。タブレット型端末「Microsoft Surface Pro」のアクセシビリティ機能を活用し、生徒の正答率や学習意欲の向上が観察できた。
「OAK プログラム」は、体の不自由などにより、通常の方法では能動的に動くことや意思を表すことが難しい生徒を、顔や手などのわずかな動きを感知できるセンサー「Kinect for Windows」を使ってサポート。人の目では観察が難しかったわずかな動きを長時間観察し、表示することで、今まで気がつかなかった子どもの意思が分かる可能性が出てきたという。
報告書では、具体的にどのような障がいに対して、どのようなICT機器やソフトを活用し、どのような効果や課題が得られたのかなど、実践事例を紹介している。
3団体は、今後も「DO-IT School」プロジェクトを通じて研究成果と知見をWebやセミナーなどで公表し、学習や生活に困難のある生徒の教育でのICT活用を推進していく。
関連URL
最新ニュース
- LINEヤフーとキラメックス、⾹川県と連携し県内のデータ・AI⼈材育成を⽀援(2024年4月26日)
- アデコ、「エンジニア・プログラマー」が初めて中学生男子が選ぶ「将来就きたい職業」の1位に(2024年4月26日)
- 小中学校のFAX、教諭の86%が月に1回以上利用するも、過半数が廃止に賛成 =アドビ調べ=(2024年4月26日)
- リスキリング理解度は高まるが社会人の約4割は学習意欲なし =ベネッセ調べ=(2024年4月26日)
- じゅけラボ予備校、「難関私立大vsその他私立大」現役合格者の勉強時間比較(2024年4月26日)
- 昇給を実施する企業は「魅力を感じる」の回答が9割超 =学情調べ =(2024年4月26日)
- 滋賀県立大学と山田進太郎D&I財団、中高生女子のSTEM人材育成に向け連携協定を締結(2024年4月26日)
- WHITE、日本経済大学と「教育革新パートナーシップ契約」を締結(2024年4月26日)
- みんがく、文京区立第九中学校にて全校生徒・教職員に向け「生成AIリテラシー講座」開催(2024年4月26日)
- ShoPro、世田谷区立小で「探究学習プログラムコンテンツ」使用した授業実施(2024年4月26日)