2014年4月21日
東京大学ほか/ICTを活用した特別支援教育の研究報告書を公開
東京大学先端科学技術研究センター、日本マイクロソフト、エデュアスは17日、学習に困難のある生徒をICTでサポートする「DO-IT School」プロジェクトの実証研究事例をまとめ、「DO-IT School」研究報告書としてWebサイトで公開した。
「DO-IT School」では、特別支援教育でのICT活用の可能性を探るために、2013年6月から2014年3月にかけて、「ディスレクシア プログラム」「OAK プログラム」のプログラムの実証研究を行った。
「ディスレクシア プログラム」は、学習障がいにより、紙のテストでは読むのに時間がかかったり、間違えて読んだりしてしまうといった困難がある生徒が対象。タブレット型端末「Microsoft Surface Pro」のアクセシビリティ機能を活用し、生徒の正答率や学習意欲の向上が観察できた。
「OAK プログラム」は、体の不自由などにより、通常の方法では能動的に動くことや意思を表すことが難しい生徒を、顔や手などのわずかな動きを感知できるセンサー「Kinect for Windows」を使ってサポート。人の目では観察が難しかったわずかな動きを長時間観察し、表示することで、今まで気がつかなかった子どもの意思が分かる可能性が出てきたという。
報告書では、具体的にどのような障がいに対して、どのようなICT機器やソフトを活用し、どのような効果や課題が得られたのかなど、実践事例を紹介している。
3団体は、今後も「DO-IT School」プロジェクトを通じて研究成果と知見をWebやセミナーなどで公表し、学習や生活に困難のある生徒の教育でのICT活用を推進していく。
関連URL
最新ニュース
- ICTで学びを保障する“合理的配慮”シリーズ 第5回 「子どもたちを取り巻くゲーム環境の特徴と配慮点②」(2021年1月19日)
- 鴻巣市教委、全小中学校27校の児童・生徒・教職員向けICT基盤をマイクロソフトで刷新(2021年1月19日)
- Urban Innovation JAPAN、川西市とのプロジェクトで2社を採択(2021年1月19日)
- みらい翻訳、神戸市立葺合高校でAI翻訳ツール活用したワークショップを開催(2021年1月19日)
- 国立科学博物館、オンラインセミナー「サイエンスコミュニケーション初級編」開講(2021年1月19日)
- Go Visions、小中学生向けオンラインスクール「SOZOW」正式オープン(2021年1月19日)
- 「進研ゼミ 小学講座」オンラインライブ授業の無料体験を2月4日から開催(2021年1月19日)
- デジハリアカデミー、「オンライン授業の効果」に関するセミナー2月3日開催(2021年1月19日)
- C&R社、学生を対象に無料オンライン講座「デザイナー就活講座」開催(2021年1月19日)
- 城南進学研究社、オンラインガイダンス「難関大学合格の極意」を24日開催(2021年1月19日)