2021年1月27日
山形県南陽市、高校内に「市役所部」が誕生 高校生がSNSで地域の情報を発信
山形県立南陽高校は25日、同校内に仮想組織の『部』を設置し、高校生の探究活動支援を通して地域人材の育成を行う全国初の『南陽高校市役所部』が発足したことを発表した。
『南陽高校市役所部』は、学校の教育活動の一環として設置・運営される部活動の名称を仮想的に模して、南陽高校と南陽市役所が共同して新たに立ち上げた南陽高校生主体のまちづくりボランティアサークルであり、プロジェクトの名称。
主な活動は、“部員”が南陽高校と南陽市役所の指導とサポートを得て、地域への探究を深めながらまちづくりの自由なアイデアを出し合い、企画の実践を通して高校生の視点によるまちづくりを目指す。
具体的活動の第一歩として、毎月ミーティングの定例開催と、SNS等を活用した南陽市の情報発信を計画。これは、このプロジェクト発足の直接の引き金となった南陽高校1学年による「総合的な探究の時間」の授業で、生徒たち自身が南陽市のためにできる活動提案として、情報発信に関する提案が多かったことによるものであり、『南陽高校市役所部』は、このような高校生の発意から実現したもの。
このように、『南陽高校市役所部』では、高校の授業で生徒たちが学んだことや発案したことを、実践活動につなぐ学びの延長の場にもしていくため、市役所みらい戦略課が事務局を担い、活動指導は市役所職員と南陽高校の担当教諭が共同で行う。
『南陽高校市役所部』の活動により、高校生の地域参画が進み、南陽高校が目指す探究的な学びを通した人材育成の推進(ひいては将来の地元人材の育成)が期待されることから、市役所内に仮想の「課」を置くのではなく、高校内に仮想組織の「市役所部」を設置した点が特徴。
地元の高等学校に通う高校生が、恒常的に地域と関わり、探究的な学びを深め地域での実践に取り組むための、地元高校と市役所による共同プロジェクト『南陽高校市役所部』は、高校における教育機能と地域の潜在的な教育力を互いに補完し有機的に結合することで、未来の地域づくりと人づくりにつながるもの。
将来的には、仮に、全国の市町村の各高等学校で同様の「〇〇高校◆◆役所部」が設置されれば、学校を核とした地域づくりと地方創生の全国展開が図られることになり、『南陽高校市役所部』は、その先進的な取組に育てていきたいという。
南陽高校市役所部公式インスタグラムアカウント:@nanyo_h_pjt
関連URL
最新ニュース
- Z会、2021年度東大・京大前期試験の科目別入試分析を26日夜から公開(2021年2月26日)
- 高校のICT活用実態調査 9割以上が「以前よりICTの必要性を認識」と回答 =旺文社調べ=(2021年2月26日)
- 京都市、全市立学校で授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」を導入(2021年2月26日)
- 学力低下の対策として「学習系アプリ」「YouTube」が上位に =テラコヤプラス調べ=(2021年2月26日)
- 保育ICTコドモン、石川県津幡町が自治体初の給食管理機能を導入(2021年2月26日)
- ナビット、「学校データベース」の2021年度版の改訂が完了 小学校は1499校減(2021年2月26日)
- 「秘書検定 (2級・3級)」がCBT方式試験で全国47都道府県随時受験が可能に(2021年2月26日)
- 日本の子どもの約3割は「なりたい職業がない・決まっていない」 =スプリックス基礎学力研究所調べ=(2021年2月26日)
- インタースペース、「小・中学生の塾通い」に関する実態調査の結果を発表(2021年2月26日)
- ICT CONNECT 21、「オンライン授業事例紹介セミナー」の収録を公開(2021年2月26日)