2020年6月30日
神戸市×NTTドコモ×みらい翻訳、AI翻訳を活用した実証事業を開始
神戸市とNTTドコモ、みらい翻訳は29日、通訳・翻訳が必要な外国人住民などに対し、NTTドコモとみらい翻訳が提供するAIを活用した翻訳ソリューション「はなして翻訳」および「Mirai Translator」を活用した「神戸市ドコモAI翻訳実証事業」を実施すると発表した。
同事業は、昨年3月に神戸市とドコモが締結した「ICTを活用した安全安心なまちづくり」を目的とする協定の取り組みの1つで、AIを活用した翻訳を利用することで、大規模災害時の避難所対応など、通訳者が確保できない場合でも、外国人住民への円滑な対応を実現することを目指している。
加えて、翻訳アプリを搭載したタブレットを使用することで、非接触での対応が可能になり、人の密集を避けることができるため、新型コロナウイルスの感染防止対策としての活用も目指す。
実証事業期間は今年7月1日~10月30日。「はなして翻訳」を活用した区役所での窓口業務/訪問業務における通訳多言語対応の強化、および、Mirai Translatorを活用した市役所・区役所における文書の迅速な多言語対応の強化を目指す。
各アカウントの日別利用回数や時間帯別利用割合、言語別利用割合などを集約することにより、市・区役所業務における多言語対応状況を可視化するとともに、翻訳を行った単語や文章を集計し、頻出する固有名詞や専門用語を洗い出していくことで、翻訳精度の向上を検討していく。
また、他の翻訳・通訳サービスに対し、市民に正しく伝わっているか、応対時間が短縮できているかなどを検証し、費用対効果を含め、本格導入の是非を総合的に判断する。
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