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2021年4月27日

2022年卒学生、企業選択のポイントは「安定している」が42.8%で最多=マイナビ調べ=

マイナビは26日、2022年卒業予定の全国の大学4年生と大学院2年生4万1731人を対象に実施した「2022年卒大学生就職意識調査」の結果をまとめ発表した。

この調査は、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に、1979年卒から毎年実施しているが、今回の調査結果によると、2022年卒学生の就職観は、「楽しく働きたい」が最多で34.8%(前年比1.0pt減)だった。


前年からの変化が最も大きいのは、「人のためになる仕事をしたい」で15.2%(前年比1.5pt増)。これまでも経済状況の悪化や大きな災害などが起こった際には、「楽しく働きたい」が減少し、「人のためになる仕事をしたい」が増加傾向にあった。

新型コロナの流行前である2020年卒から2022年卒の3年で変化を見ると、「楽しく働きたい」は2020年卒に比べ3.8pt減少し、「人のためになる仕事をしたい」は3.1pt増加。コロナ禍が、学生の「就活観」に少なからず影響を及ぼしていることが分かる。


企業を選択する場合にどのような企業がよいかを聞いたところ、「安定している会社」が42.8%(前年比4.5pt増)で最多。この設問の調査を開始した2001年卒以降で最も高い割合になった。

一方で、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」が34.6%(前年比1.3pt減)、「給料のよい会社」が17.5%(前年比2.3pt減)でいずれも減少している。

新型コロナの影響による不透明な経済情勢を反映して、少しでも安定した未来を見通せる選択をしたいとする学生の思いがうかがえる。

一方、行きたくない会社を聞いたところ、「ノルマのきつそうな会社」が前年に続き最多で35.8%(前年比1.3pt増)。次いで「暗い雰囲気の会社」で28.9%(前年比0.6pt減)で、この上位2項目は2008年卒以来、変わっていない。

2022年卒で増加したのは、「転勤の多い会社」で、前年から2.2pt増の24.9%だった。コロナ禍の影響でリモートワークなど、働く場所を自分で選択するような価値観が社会に広がりつつあるが、学生の志向にもその影響が及んでいるとみられる。

この調査は、2022年卒業予定の全国の大学4年生と大学院2年生を対象に、2020年12月1日~2021年3月20日にかけて、WEB入力フォームによる回収という形で実施。有効回答数は4万1731人(文系男子1万2798人・理系男子6646人・文系女子1万7512人・理系女子4775人)。

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