2020年8月31日
バーチャル版芸術フェスティバル「横浜WEBステージ」、コンテンツ詳細発表
横浜市芸術文化振興財団は、9月から始まるバーチャル版芸術フェスティバル「横浜WEBステージ」のコンテンツの詳細を、28日に発表した。
「横浜WEBステージ」は、新型コロナの影響で苦境に立たされているアーティストを支援するために開催するもので、最新テクノロジーとともに創る新規製作動画のほか、聴衆が参加できる企画や実際にブースを設営するイベントなど多彩なコンテンツが目白押し。
同財団の発表によると、まず、ドローンや高解像度(8K)カメラ、360度カメラ、小型広角カメラを使用した撮影の他、ベルリンと日本の奏者を繋いでの同時リモート収録や、16台ものカメラを使った「自由視点撮影」も敢行。新制作作品は延べ120以上に上るという。
また、パフォーマンスをバーチャルに鑑賞できる半球状スクリーン(スフィア5.2)を設置したブースを製作。2~4人の少人数ごとに、まるでその映像に入っているかのような新しい体験を提供する。
ブースは、商業施設の他、学校・病院・福祉施設などに、2021年以降(期間限定)設置予定。普段コンサートホールへの来場が難しい人も体験できる。大型スクリーン上映の他、タブレットやゴーグルで観賞できる特設ブースの設置も予定。
さらには、著名な協奏曲の伴奏部分を収録・配信。自身の独奏とプロ奏者による団体「ハマのJACK」による伴奏で、いつでもどこでも共演が楽しめる。このコンテンツは、10月以降に順次公開する予定。
また、横浜音祭りやDance Dance Dance at Yokohamaなど数多くの文化プログラムの記録映像を、10月以降順次、アーカイブとして配信していく。
「横浜WEBステージ」概要
開催期間:9月1日(火)~2021年3年2月27日(土)
参加料金:無料(通信料が別途必要)
配信コンテンツのリスト
特設サイト (9月1日正午から公開)
■9月1日の主な配信コンテンツ
・アニメ「鬼滅の刃」オープニングテーマ「紅蓮華」
(内容)ヴァイオリンに特別に固定された小型カメラやホール上空を飛ぶドローンからの撮影映像を編集。全く新しい視点で見ることができる
・ヘンデル「調子のよい鍛冶屋」
(内容)高さ・奥行それぞれ12mにも及ぶ横浜みなとみらいホールのパイプオルガンに小型広角カメラを設置。楽器の複雑な構造と普段間近では難しいオルガニストの姿が、9分割画面で見られる
・ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第14番“月光”第3楽章」
(内容)奏者の顔・指・足・楽器の内部の4つの画面を同時視聴。楽器の機能のそれぞれの連関を視覚的に体感しながら渾身の演奏を鑑賞できる
・モーツァルト「弦楽四重奏曲第15番第3楽章」
(内容)ステージ上の360°を囲むようにメンバーを配置。通常の人の目では見られないパノラマで演奏を楽しめる
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