2023年10月4日
20代の身に付けたいスキルは「AI・ChatGPT」より「Webマーケティング」=WEBMARKS調べ=
WEBMARKSは2日、「IT・Web系のリスキリングに関する意識調査」の結果を発表した。
今回の調査は、20代~50代の男女1098人(20代:279人、30代:278人、40代:273人、50代:268人)を対象として9月に実施したもの。
それによると、「リスキリング(仕事に役立つスキルの獲得)に取り組みたいですか?」の質問には、全体で56.8%の人が「そう思う(20.6%)」「どちらかというとそう思う(34.3%)」「すでに取り組んでいる(1.9%)」と回答した。
年代別に見ると、「そう思う」「どちらかというとそう思う」「すでに取り組んでいる」と回答したのは、20代がもっとも多い。全体56.8%に対して、20代では65.6%の人が「そう思う(20.1%)」「どちらかというとそう思う(41.9%)」「すでに取り組んでいる(3.6%)」と回答している。
「将来的にIT・Web系のスキルを身に付けたいと思いますか?」の問いには、「身に付けたい」が全体で60.1%いることが分かった。期間ごとに見ると、「1年以内に身に付けたい(17.3%)」「2年以内に身に付けたい(14.6%)」「2年以内ではないがいずれは身に付けたい(28.2%)」という結果。
IT・Web系のスキルを身に付けたいと思っている人の半数以上が、2年以内と比較的早い期間内に行動したいと考えている。
また、「すでに取り組んでいる」と回答した人も8.3%いる。「身に付けたい・すでに取り組んでいる」を合わせると68.4%という結果だった。
年代別に見ると、こちらも特に20代が顕著で、全体68.4%に対して20代では77.7%の人が「身に付けたい・取り組んでいる」と回答している。
また、30代でも71.6%と高い数値。20代、30代の若い世代ほど、IT・Web系スキルへのリスキリング意識が高まっている結果と言える。
一方、50代になると、「身に付けたいと思わない」の回答が42.9%と、「身に付けたい・取り組んでいる」の合計である57.1%にかなり迫る印象。そのため、これから新たなスキルを身に付ける必要性を感じていない、一から何かを学ぶのが面倒だと感じている人も一定数いると推測できる。
「将来的に身に付けたいと思うIT・Web系のスキルは何ですか?」の質問では、全体でプログラミングが圧倒的に高く、50.5%という結果。次いで、AI・ChatGPT、動画編集、デザインが高い数値になっている。
プログラミングと回答した人が多い理由は、プログラミングスクールの台頭や広告などで認知が広まっていて、「IT・Webスキル=プログラミング」というイメージが定着しているためと推測できる。
30代~50代の結果では、全体の結果と同様に、どの年代でもプログラミングが圧倒的に高い数値だと分かった。全体で50.5%という結果。全体と順位は異なるものの、30代~50代でもやはりAI・ChatGPT、動画編集、デザインは高い数値になっている。
この結果で興味深いのは、Webマーケティングと回答した人の年代。
Webマーケティングのスキルを身に付けたいと思っている人は、「20代:34.1%」「30代:27.1%」「40代:24.7%」「50代:20.3%」で、若い世代になるほどWebマーケティングへの関心が高い傾向にあると分かる。
20代に関しては、WebマーケティングがAI・ChatGPTを上回る結果。Webマーケティング業界は比較的新しい分野のため、トレンドに敏感な若い世代の認知度が高い可能性がある。世代別の傾向が顕著に表れている結果とった。
しかし、Webマーケティングはどの世代からでも始めやすく、若い世代しか挑戦できない業界ではない。さらに市場規模は拡大中なのに対し、深刻な人材不足の状況にある。そのため、どの世代でも狙い目の業界と言えるだろう。
Webマーケティングのスキルを身に付けたいと思う一番の理由は、「本業での活用」が36.3%で圧倒的に高い結果だった。
これは、あらゆる職種・立場・業界において、Webマーケティング的思考が必要とされている状況であると推測できる。「本業での昇格・昇進・昇給」と答えている人も16.7%いるため、Webマーケティングのスキルを習得すると、今よりも待遇が良くなる期待ができると言える。
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