2018年1月11日
附属天王寺中学、国語科でのタブレット活用実践
【PR】MetaMoJi ClassRoomで作る一枚ポートフォリオ
大阪教育大学附属天王寺中学校 国語科 藤田 勝如
国語科の授業にICTは馴染まない。以前からそのような声を何度も耳にしてきた。実際のところはどうだろうか。附属天王寺中学2年生の国語の授業では、iPadとスタイラスペンを配布されると生徒は筆箱からQRコードを出し、自然と各自のページへとログインを始める。
本年度から本格的に使い始めたMetaMoJi ClassRoom(以下ClassRoom)は生徒にとってノートや筆箱と同じ、文房具の一つとして認識されている。ClassRoomの活用はこれまで文法、古文、短歌の学習などで取り入れ、活用を行なってきた。生徒は2・3回の授業で簡単な操作はマスターし、今では教師が考えもつかない使い方で思考をまとめる者もいるほどだ。
現在取り組んでいるのは、伝統的な言語文化への取り組みで、本校がある大阪の地で育まれた上方落語を題材としたものだ。
そこで、今までのClassRoomの活用を踏まえ、生徒の活動の全てをClassRoomに記録するという取り組みを行なっている。現在進行中の単元であるが、その方法を紹介したい。
一枚ポートフォリオで単元の学びを俯瞰
生徒には単元の始めに一枚ポートフォリオシート(OPP:One Page Portfolio)をClassRoom上で配布する。そこには単元の構成、授業の流れが示されており、生徒はこのシートを完成させることでこの単元の学びを俯瞰することができるよう工夫した。
生徒はその日の課題を意識し、個人での考えを作成し、それを材料にグループでの学びへと移行し、最終的に自らの学びへと返流という流れで授業を構成している。OPPシートを見れば、その日の学びのまとめが全て記入されるという仕組みである。
この時、ClassRoomは大きな効果を発揮する。通常のノートやワークシートを用いた場合、ノートを丁寧に書こうとする気持ちや、うまくまとめようとする気持ちが働き、即座に学びを記録することがなかなか難しいが、すぐにメモしてすぐに消せるClassRoomを使用することで個人での学びの際、頭に浮かんだことを即座に文字に書き出すことができる。
また、グループ活動では自らの班での共有はもちろんのこと、座席の異なる班とのコミュニケーションも席を移動することなく、スムーズに行うことができる。それぞれに考えを持った上で、多くの人の意見を見ることができるということは国語科において非常に重要な部分である。
また、それぞれの書き込みが班のシートに反映されることを利用して班で一枚の成果物を作成することも可能になった。従来、班でワークシートやポスターなどを作成した場合、成果物は一点しかなく、それぞれに持ち帰ることが難しいことがあったが、ClassRoomを使用することで班の製作物は全て個人のページに保存することができるようになった。
このことは評価をする際にも非常に有効に作用する。ClassRoomでは生徒の書き込みや思考の流れを全て教師が閲覧することができ、また、OPPシートを用いることで、全生徒の成果物を一度に評価することができる。生徒にはOPPシートを最終課題として課し、それだけを印刷、返却することでその単元の学びを振り返ることができる。
ICTは他者と関わることで生まれる新しい考えに気づくことができる環境を与えてくれる。しかし、結局のところ、発想し、修正を重ね、考えを深めていくのは生徒自身である。しかし、授業は50分という時間の制限がある。その中で思考の時間や他者との関わりを持つ時間を担保するためにICT活用は非常に効果があると実感した。今後も、思考を深めるための文房具としてMetaMoJi ClassRoomをさらに活用していきたいと考えている。
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