1. トップ
  2. データ・資料
  3. 子どものおけいこ事を増やした理由、母親の3割が「休園休校による学力低下・運動不足」と回答 =アクサダイレクト生命調べ=

2022年3月18日

子どものおけいこ事を増やした理由、母親の3割が「休園休校による学力低下・運動不足」と回答 =アクサダイレクト生命調べ=

アクサダイレクト生命は17日、0~9歳までの子どもを持つ25~44歳の母親2080人を対象に実施した、「子どものおけいこ事に関する調査」の結果をまとめ発表した。

この調査は2013年から継続して行っており、第8回目の今回は、2019年10月からの消費増税や幼児教育・保育無償化(幼保無償化)の導入、また2020年はじめからの新型コロナ拡大など、昨今の社会情勢によるおけいこ事数への影響について調査した。

それによると、これらの時期と比較した現在のおけいこ事数は、「変わらない」が74.4%で最多だったが、「増やした」は全体平均19.0%に対し、幼保無償化の対象である年少~年長家庭(21.2%)だけでなく、幼保無償化対象外の小学校低学年家庭(20.8%)でも、平均を上回る結果となった。

おけいこ事数の増減理由を聞いたところ、増やした理由で最多は「新型コロナの影響で幼稚園/保育園、学校の休園休校が増えたため、学力低下・運動不足をおけいこ事で補いたい」29.3%だった。

一方、減らした理由の最多は「新型コロナの感染リスク回避で休会・退会した」40.2%で、増減どちらも新型コロナの影響がうかがえる。

子どもを通わせているおけいこ事でオンラインレッスンの導入・切替をしたことがあるかを聞いたところ、「ある」との回答は前回調査(2020年11月)から1.2ポイント増加して7.9%だった。特に小学校低学年は13.0%と全体平均を上回り、前回調査の7.5%からも2倍弱の増加。

オンラインレッスンの導入・切替をしたことのあるおけいこ事は、多い順に「英語・英会話」38.8%、「ピアノ」11.5%、「通信講座」7.3 %となり、学習系と芸術系のおけいこ事についてはオンラインレッスンを導入しやすいことがうかがえる。

運動系では「水泳」6.7%が最も多く、様々なおけいこ事でオンラインレッスンが行われているようだ。

オンラインレッスンに対する考えについては、ポジティブな面では「送迎の負担がなくなってよい」が49.7%と最も多かった。

送迎の負担は、別問の「子どもにおけいこ事をさせる上での悩み事」でも上位にもなっており、送迎の負担軽減という点でオンラインレッスンへの親の期待がうかがえる。次いで多かったのが「新型コロナ感染対策の観点でよい」30.4%。

一方、ネガティブな面は「ずっと家の中だと気持ちの切替が難しそう」35.8%が最も多く、次に「視力への悪影響が心配」24.0%だった。

0~9歳の子どもに何かしらのおけいこ事をさせている母親の割合は55.9%と、2013年10月の第1回調査以来、最多の値となった。これまでの調査で、おけいこ事をさせている割合は消費増税を巡る発表に応じて増減する傾向がみられた。

今回の割合増加については、2019年10月の10%への消費増税からある程度時間が経ち、その影響が薄れてきているものと考えられる。

「2019年終盤と比べておけいこ事数を増やした・減らした場合の理由」でも、消費増税を理由に「減らした」人は9.3%と前回調査の23.9%から半減。

習わせているおけいこ事の数は、「1つ」が第1回調査から8.8ポイント上昇している一方で、「2つ」「3つ」についてはそれぞれ2.5ポイント、5.9ポイントの下落と、年々おけいこ事の数を絞り込む傾向になっている。平均値も1.53と前回の1.56から微減。

家計におけるおけいこ費用の平均月額は1万3395円(前回1万3343円)とほぼ変化がなかった。

今回の調査でも、現在させているおけいこ事、今後させたいおけいこ事は共に「水泳」が1位だった。今後させたいおけいこ事では、現在させているおけいこ事の上位5位にないものとして「習字」がランクイン。

子どもにおけいこ事をさせる上での悩み事のトップは「費用がかさむ」53.8%で、続いて「付き添いや送迎が面倒」44.4%、「新型コロナへの感染懸念」16.5%だった。

一方、おけいこ費捻出のために工夫していることは、多い順に「特に何もしていない」35.7%、「食費の切り詰め」26.7%、「自分がパートに出る・副業する」20.0%だった。

なお、一度見直すと効果が持続するといわれる固定費の見直しについては、「通信費の見直し」が17.0%、「光熱費の見直し」が8.2%、「保険の見直し」が7.4%だった。

英語とプログラミングの必修化については、英語が「今回の必修化を歓迎」40.9%、プログラミングが「どんな授業内容なのか興味がある」34.1%がそれぞれ最多で、いずれもポジティブに捉えていることが分かった。

必修化直前に実施した第6回調査(2019年3月)と比較すると、英語・プログラミング共に「国語や算数などの基本教科と比べどの程度大事になるかわからない」「自分の子どもが授業についていけるか不安」といった回答が急減。

その一方で、「今後授業以外でも勉強が必要か気になる/既に勉強の必要性を感じている」が増加した。

実際に、学校での必修化に伴い英語・プログラミングのおけいこ事をさせるかどうかの質問に対しては、両教科とも「させる予定はない」が最も多く、プログラミングは第6回調査と比較して「させる予定/既にさせている」の回答割合が5.0%→6.3%と微増。

この調査(第8回子どものおけいこ事に関する調査)は、0~9歳までの子どもを持つ25~44歳の母親2080人を対象に、2月25日~27日にかけて、インターネットで実施した。

関連URL

調査結果の詳細

アクサダイレクト生命

自立学習と学力向上に効果創出 活用事例多数紹介 すらら 活用事例のご紹介
AIRobot-NEWS AI・ロボットニュース

アーカイブ

  • 学校現場のICT活用情報を無料でお届け CHIeruマガジン 定期配送お申込フォーム
  • ICT要員派遣はおまかせ! ICTまるごとサポート 詳細はこちら
  • 事例紹介作って掲載します。 ICT教育ニュースの楽々 事例作成サービス