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2022年8月25日

リクルート、高校生1万人以上を対象にオンライン学習「スタディサプリ」の学習効果を検証

リクルートは24日、全国の高校生1万1167人を対象に実施した、同社のオンライン学習サービス「スタディサプリ」の学習効果の検証の結果をまとめ公表した。

スタディサプリには、単元別のつまずき把握に特化した「到達度テスト」があり、今回の検証では、このテストを春と秋で実施して生じる得点の伸びを、春に取得した点数帯をベースに可視化した。


それによると、春に取得した点数帯が20~60点台の学力層で、春テストの結果に連動した課題配信の取り組み状況の違いによる得点の伸びの傾向を分析したところ、連動課題に取り組んだ上で秋テストに臨んだ群と、取り組まずに臨んだ群で得点分布に差異が見られた。

連動課題に取り組まなかった群に比べて、取り組んだ群の方が秋テストで取得する点数の平均値が高い傾向が示唆された。

また、教科ごとの学習方法についても分析したところ、数学、英語でそれぞれ点数の伸びに関係する学習のポイントが確認できた。

数学では、幅広い単元の学習を行い単元間のつながりを理解すること、英語では毎日学び続けることが重要であるという傾向が見られた。

具体例としては、指数関数を理解するには2次関数の知識が、2次関数を理解するには関数の知識が必要。このように、各単元間の繋がりを意識しないと解けない問題が数学にはいくつも存在し、そこを合わせて理解することで効率的な学力の向上につながると考えられる。

また、学習サイクルを生徒自身が回していくためには、自学の習慣化が重要になるが、個々の実力に合った個別最適な課題を与えられても、なかには自学習慣がなく、勉強に積極的に取り組むことができない生徒もいる。

今回の分析では、自学習慣を身に付けるためには、「何のために学ぶのか」といった進路に対する目標意識を持っているかどうかが大きく影響することが見えてきた。

このことから、自学の習慣化には、進路指導などで自身の進路に向き合う時間も重要であると言えそうだ。

この調査は、スタディサプリを利用しており、「到達度テスト」を春と秋の2回受験している高校183校の中で、春テストの得点が20~79点の高校2年生のうち、秋テストを受験したのべ1万1167人を対象に、2021年4月~11月にかけて実施。対象のスタディサプリ受講者の学習データと学習習慣に関するアンケートの結果を集計・分析した。

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検証結果の詳細

リクルート

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