2019年10月30日
CompTIA、「AI分野の新たなビジネスチャンス」に関する調査レポート発表
CompTIA(コンプティア)日本支局は29日、CompTIA米国本部がまとめた、AI分野の新たなビジネスチャンスに関するレポート「Emerging Business Opportunities in AI」を日本語訳して発表した。

この調査報告では、AI導入状況の背景について、一般的な見地、実装の現状、そして将来の成功への課題を述べている。レポートの主な内容は以下の通り。
まず、第1点は「AIはソフトウェアの新たな概念を代表するもの」ということ。ほとんどのビジネス、特に小規模ビジネスでは、自社のAIアルゴリズムの開発に積極的ではなく、AI機能が搭載された製品を導入している。
結果を導くのに、AIプログラムは膨大な数のデータを取り込み、確率論的な方法で動作する。入力ベースの決定論的な方法でオペレーションをするのではない。つまり、結果にはかなり高いレベルの不確実性が存在するということになる。
AIは、独特の破壊的インサイトを生成するかもしれないが、これらのインサイトには何らかの検証が必要だということ。
2点目は「革新的な活用には強力な基盤が必要」。広い意味では、AIはIT活動に含まれる。それを踏まえた上で構築すると、より良い自動化やより強力なデータ解析ができる。
しかし、ほとんどの企業はAIを既存の活動と別物と捉えている。個別化した顧客経験やセキュリティインシデント検知などをイメージしている。
新たなAIコンポーネントの導入に際して、企業は必要なインフラ、業務遂行のためのデータ、そしてAIを業務の流れに統合するプロセスについても考える必要がある。
3点目は「さまざまな基本スキルが必要」。担当部署に関して見ると、「AIプロジェクトはほぼITチームが担っている」と述べている企業が51%を占めている。
ビジネスにおける影響範囲を考え、AIプロジェクトをIT部門と事業部の協力体制のような形で進めるようにしなければならない。デジタル組織における技術プロジェクトと同様の体制が必要なのである。
企業は、トラブルシューティングやAI開発といった特定のスキルを求めがちだが、ソフトウェア開発、セキュリティ、そしてデータ管理のようなその他の基本スキルも、AIの成功に寄与する。
また、今回のレポートを受けて「CompTIA日本支局」は、日本における考察を次のように報告している。
日本のIT業界では人材の不足、特にセキュリティ人材の「質」と「量」不足が課題となっているが、AIをうまく活用することで「量」の課題に対してのアプローチともなり得る。
しかし、実際に人材が対応する部分については、より高度なスキルが求められるようになり、人材の「質」を高めていくことも必要となる。
また、社内外のコミュニケーションなど、人材でしかできない部分のスキルもより求められてくることになる。
今回の調査レポートの定数調査は、3月から4月に行ったワークフォースプロフェッショナルを対象としたオンライン調査で成り立っている。米国を拠点とする計500社が調査に参加し、95%の信頼性を獲得している。
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